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スリー・シャンパーニュ・スターズ 04
07.3.9 up
*001 宮崎賢@恵比寿の達人
Champagne Cafe『アルベンテ』オーナー。渋く落ち着ける大人の雰囲気のお店ながら、女性客も1人でふらりと立ち寄れる気軽さ。これってもしかしたら宮崎氏のキャラクターそのもの??
彩りの魔術に魅せられて。シャンパン・カクテルの世界
ワインをベースにしたカクテルがあるように、もちろん、シャンパーニュをベースにしたカクテルもあります。シャンパンでカクテル。なんとなく上品な響き? そこから生まれる美と色彩、そして、幸せな時間。今宵はちょっと贅沢な変化球。宮崎氏率いるアルベンテのバーテンダー陣が創りだす華麗なるシャンパン・カクテルの世界へご案内します。
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目を楽しませ、季節を感じさせ、時間を忘れさせる 4つのカクテルをオーダー
定番のシャンパーニュ・カクテルといえば、ピーチネクターとあわせた上品な甘みの『ベリーニ』(本来はスプマンテ / イタリアのスパークリングワインを使ったカクテル)や、著名なカクテルであるキールの白ワインをシャンパーニュに変えた『キール・ロワイヤル』。そしてオレンジジュースとのコンビ『ミモザ』などがあります。いずれも、食前のプレリュードを飾る役割がピッタリの高貴な爽やかさがあるカクテルです。
そう、シャンパーニュのカクテルといえば、レストランで、というイメージが強いようですが、シャンパーニュを知り尽くしたシャンパンバーだからこそ提供できるカクテルがあります。
「シャンパン・カクテルの種類はかなりのもの。季節やシーン、お好きな味などにあわせて、いくらでもありますよ」
と余裕の微笑を見せる宮崎氏。そこで、シュワリスタ・ラウンジは4つのカクテルをオーダー。
■ カウンターの華であるカクテル。色の美しいものを
■ 男性が渋くいただけるカクテル。落ち着いたものを
■ 彼女におススメできるカクテル。爽やかなものを
■ 春らしさを堪能できるカクテル。即興で

さあ、宮崎氏率いるアルベンテのバーテンダーたちのプレゼンテーションは?
カウンターの華であるカクテル。色の美しいものを
シャンパン・ブルース
<シャンパーニュ+ブルーキュラソー>
どこか寂しげな青の世界。その色をいかに出すかがバーテンダーのスキルポイント。そう、風味よりもむしろ、その色に酔うカクテル。この日、アルベンテではシャンパーニュにゴッセを使用。とても贅沢なゲストスターです。
こんなシーンで…
カウンター、キャリア女性が今夜最後のグラスで。そんなシーンが良く似合う。少し寂しげ、でも凛として。明日もがんばろう、という区切りの一杯に。
男性が渋くいただけるカクテル。落ち着いたものを
ブラック・ヴェルヴェット
<シャンパーニュ+スタウト>
黒ビールとシャンパンを同量で割ったカクテル。ビターなスタウトがシャンパーニュの上品な酸味と融合することで深みと鮮やかさが際立ってきます。泡のバランス、美しさがバーテンダーの腕の見せ所。その泡が綺麗に上がるまでの時間もじっくり楽しみたいもの。
こんなシーンで…
男性。普通の黒ビールを飲んでいるのかな? と見せかけて実はシャンパーニュ・カクテルという変化球。2軒目のスタートにも。1軒目のレストランでお腹一杯になった胃袋をリフレッシュしてくれそう。
彼女におススメできるカクテル。爽やかなものを
ブラッドオレンジのシャンパン・ソルベ
<シャンパーニュ+(ブラッドオレンジの果汁+果肉+フレッシュオレンジの果肉)のソルベ>
2種類のオレンジのソルベにはリキュールとたっぷりのシャンパーニュ。そのソルベにシャンパーニュが注がれる、とても贅沢なフローズンカクテル。他にも季節のフルーツを使ったソルベがあり、アルベンテの売りのひとつにもなっています。ソルベ=夏ではなく、季節の味覚が楽しめるカクテルなので、春には春の、冬には冬のシャンパン・ソルベを楽しんでください。
こんなシーンで…
女性に人気のデザートカクテルだけど、「今日は飲みすぎたー」という男性にもおススメ。甘いアイスクリームではなくフレッシュなフィナーレも格好いいもの。いちごソルベとロゼシャンパーニュの組み合わせは、恋する2人にぜひ。
春らしさを堪能できるカクテル。即興で
カクテル名 募集!
即興でアルベンテ・スタッフが考案してくれたこのシャンパーニュ・カクテル。まだ名前がありません! (仮の名前は「金柑のジュレップ」)ということでカクテル名募集しています!
アルベンテにご来店の際に「シュワリスタ・ラウンジにでていた金柑のカクテルを」とオーダー。そして一杯飲んで、名前をイメージ。浮かんだカクテル名をお店のスタッフへ告げてください! 賞品は! …特にはありません(笑)。が、あなたのネーミングがカクテルに残るというのは、結構な名誉、ではないですか?
金柑の?????
<シャンパーニュ+金柑+ミント>
「即興で春らしいカクテルを」。そんなシュワリスタ・ラウンジの無茶振りに「まかせてください」という笑顔で応えてくれたのがこのカクテル。夏にはゆずで供されるカクテルを、金柑のはかなげな酸味と甘みで春らしくアレンジ。基本的には「ジュレップ」というウィスキーベースで人気の高いカクテルと同様のレシピ。遠くから見るとキンキンに冷えた水あめの中にあざやかな金柑のピースが浮かぶ、京都の夏の和菓子を思わせる雰囲気。金柑の皮を噛み、そしてシャンパーニュを口に含む。目を閉じればそこに広がるのは落ち着いた夜のバーではなく、小鳥のさえずりが聴こえる草原の中。そんな爽やかなひと時を。
こんなシーンで…
待ち合わせで先にカウンターに座ったらこちらをオーダー。ピックで金柑をつまみあげて噛むという動作があるので…そう、手持ち無沙汰解消(笑)。多少相手が時間に遅れても、爽やかな風味が、イライラを解消してくれるかも?
SH
カクテルは、バーテンダーの技術やアイデアを感じていただけるもの。たまには、腕試しをさせる…わけではないですけれど(笑)、これも、シャンパンバーの使い方のひとつだと思います。どうぞ、ごゆっくりお楽しみください。(アルベンテスタッフ / 山下氏)
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