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スリー・シャンパーニュ・スターズ 09
パスカル・タンゴ @食材の達人
フランス最優秀料理人賞を受賞。フランス大統領のシェフを務めた後、パリの5つ星ホテル クリヨンをはじめ、数々の有名ホテルのシェフを務める。1999年よりモエ・エ・シャンドン社迎賓館の専属シェフ。
09.4.30 up
2009年 夏を楽しむ シャンパーニュとのマリアージュ
モエ・エ・シャンドン専属シェフのパスカル・タンゴ氏(以下PT)とマリオ・フリットリ氏とコラボレートした【イタリアン×フレンチ】のスペシャルディナーが、西麻布 MARIO i SENTIERIで開催されました。イタリアン×フレンチのコラボレーションを楽しませて頂く中、今年のマリアージュのトレンドをタンゴ氏にうかがいました。
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ブリュット、ロゼ、今年のおすすめマリアージュは?

毎年、食のトレンドがあると思いますが、2009年、これからの季節におけるシャンパーニュとのマリアージュでおすすめの食材、料理を教えていただけますでしょうか?

PT : ブリュットには、食材なら人参や仔牛肉、料理ではサフランを使ってエスニック風味にしたものが良いですね。 ロゼには、魚はいかがでしょう。最近日本でもおなじみになってきているレッドスナッパー(フエダイ科の魚)をパプリカなどレッドペッパー系と合せると良いです。

世界の美味しい食材を研究し続けるパスカル・タンゴ氏

なるほど、一般的にはブリュットには魚、ロゼには肉との組み合わせを考えがちですが、面白いですね。ワクワクします。 日本ではイタリアンもとてもポピュラーですが、実際、シャンパーニュとの相性はどうお考えでしょうか?

PT : イタリア料理では、オリーヴ、トマトが多く使われますが、トマトの酸味は特にシャンパーニュと合わせやすいと思います。南仏ではイタリアンは一般的でシャンパーニュにあわせて食べられる事も多いのです。フランス全土でもイタリアンとの組み合わせも増えてきていると思います。シャンパーニュ地方でいえば、ランスは、イタリアンとの組み合わせが徐々に増えてきていますね。私のいるエペルネは、残念ながら、まだまだですけど(笑)。

日本の食材ではDASHIとYUZU、そしてDAIKONです

日本の食材や調味料と、シャンパーニュとの相性はどうお考えでしょうか?

PT : “DASHI”(出汁)と“YUZU ”(柚子)はシャンパーニュとの相性がとても良いです。鰹、昆布の“DASHI”はフランス料理でも使われるようになってきています。“YUZU”などの日本の柑橘類はブリュット・シャンパーニュに秘められた香りを引き出してくれます。あと、“DAIKON ”(大根)との相性が良いですね。

日本の一般的な大根はフランスには存在しないのですか?

PT : “DAIKON ”は日本独自の野菜です。

そうなんですね。大根のどんなところが良いのでしょうか?

PT : 味の相性はもちろんですが、それ以上に歯ごたえ、口当たりなどの食感がシャンパーニュに合うと思います。

パスカル・タンゴ氏は日本の食材にも大変お詳しいですが、日本の食材をフランスに取り寄せて研究されたりしているのですか?

PT : 常に世界の中で最高の食材を見つけようと心掛けています。その中でも、なぜ私が日本の食材に精通しているかと言うと、ここだけの秘密ですがパリの日本食材を取り揃えるお店に、週一でこっそり通ってるんです(笑)。

なるほど(笑)。今回はお忙しい中、ありがとうございました。

最後は、満面の笑みでちゃめっけたっぷりに語ってくれたパスカル・タンゴ氏。次回、エペルネにお伺いした時は、次のマリアージュのトレンドをお聞きしたいものです。

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MOËT & CHANDON Brut Imperial ブリュット・アンペリアル

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