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CHAMPAGNE × My FAVORITE
シュワリスタ的マリアージュ術 秋の「泡×お気に入り」 私だけの世界で浸る、幸せな時間
08.9.10 up

秋はじっくりアート&カルチャーコンテンツに向き合える季節。シュワリスタならそのお供にはやっぱりシャンパーニュを。シュワリスタ・ラウンジ執筆陣&スタッフはこんな愉しみ方、しています。

text: 岩瀬大二 photo: 内田翔

意外? 納得?「泡×お気に入り」に難しいルールは無用

マリアージュと言えば料理とシャンパーニュの幸せな関係を言い表す言葉ですが、シュワリスタ的解釈は、
料理に留まりません。そこで、シュワリスタ・ラウンジ執筆陣・スタッフが、「自分の得意分野の秋のカルチャー
コンテンツとシャンパーニュ」をテーマに、個性あふれる感性からシャンパーニュとのマリアージュを皆様にご提案。

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CHAMPAGNE × ROCK

POL ROGER Sir Winston Churchill ポール・ロジェ サー・ウインストン・チャーチル × THE KINKS To The Bone ザ・キンクス トゥー・ザ・ボーン

シャンパーニュもロックも96年産がいい味! 岩瀬大二 EDITOR IN CHIEF

QUEENの『Killer Queen』。歌詞に登場するモエ・エ・シャンドンが果たしてどんなものなのかてんでわからなかった小学5年生の夏。で、シャンパーニュを飲みながらロックを聴いている43歳の晩夏。骨太だけどいつまでも新鮮さを失わない、そんなシャンパーニュを味わいながらのUK ROCKは馬鹿マリアージュ? いやいや僕にとっては最高のマリアージュ。

で、POL ROGER“SIR WINSTON CHURCHILL”96と THE KINKSの96年リリース、2枚組新録音&ライブベスト盤“TO THE BONE”の組み合わせ。そういやポル・ロジェを「ん? ポール・ロジャース?(UKロックの名ヴォーカリスト 現在はQUEENと活動)」と勘違いした想い出はともかく、頑固なオヤジ、でも青臭さもぜんぜん昔とかわんねー、という印象の似た者同士。KINKSは64年デビュー、ビートルズ、ストーンズ、WHOと並ぶイギリス4大バンド…だけどいつまでたっても変わらぬ身近な兄貴感があって、ポル・ロジェも名門メゾンだけど、どこか身近な頑固兄貴な感じするし。どっちも枯れ具合と瑞々しさ加減も絶妙。

シチュエーションは原稿を書き終えて解放された一人の夜。部屋の明かりを落としてオープニングの『All Day And All Of The Night』のリフと96の力強いアタックで昂ぶる。3杯目あたりでかかる枯れと甘さのスロウナンバー『Don't Forget To Dance』と96の骨太なくせにかろやかな甘みとともに体と心を弛緩させ、『Sunny Afternoon』『Dedicated Follower Of Fashion』で観客と一緒にサビを口ずさめば自然と笑顔の自分に戻れる。どちらも96年産だけど、2008年の今こそいい味が出ているのも共通点かな。

聞き終わってグラスに1杯残っているなら、OASISの『MORNING GLORY?』、ラストを飾る『Champagne Supernova』を聴きながらベッドの中に沈んでいく。これも悪くない。

岩瀬大二

女好きだけど泡はガシッと男っぽいものを愛飲。
太陽は獅子座で月は牡牛の、若旦那型快楽主義者にして変幻自在なライター&編プロ社長。

CHAMPAGNE × CINEMA

TAITTINGER Brut Reserve テタンジェ ブリュット・レゼルブ × Shall we Dance? シャル・ウィー・ダンス?

大ヒット映画に登場するあのシャンパーニュ 藤田礼子 CHAMPAGNE & ART EVANGELIST

日本でも大ヒットした周防正行監督映画『Shall we ダンス?』のハリウッド版リメイク。ひとりの中年弁護士(リチャード・ギア)が、日々繰り返される単調な生活の中で偶然出逢った社交ダンスを通じて人生の意味を発見し取り戻していく物語。この作品のハイライトともいえる社交ダンス競技会を“テタンジェ”がスポンサードしています。

その名も『The Chicago Taittinger Trophy - Open Ballroom Competition(シカゴ・テタンジェ競技会)』。出場者たちが集う控室には、グレース・ケリーのイラストでお馴染み“ L'Instant Taittinger(テタンジェ、その瞬間)”のポスターが。人生のきらめきを取り戻すストーリーにふさわしい素敵な演出に心も躍ります。

藤田礼子

“ウンチクよりスタイル”重視の快楽主義系シュワリスタ。本職は広告代理店取締役 / エグゼクティヴ・プロデューサー。

CHAMPAGNE × CINEMA

JACQUESSON Degorgement Tardif ジャクソン デコルジュマン・タルディフ × 7 Samurai 七人の侍

『映シャン』、熟成とフレッシュ感が大事です! ナヲユキ MUSELET EDITOR

秋の夜長は『映シャン』。つまり、映画とシャンパーニュの組み合わせ。

見るために選びたいのは、古樹のシャルドネやピノ系がしっかり入ったシャンパーニュ。抜栓してから少し時間が経つと、一層のまろやかさが生まれるARISTON FILS のAspacie BRUT DE FUTやJACQUESSONのDEGORGEMENT TARDIFとか、かな〜り素晴らしい。

あわせる映画の個人的セレクトは、バイクで世界最速記録を目指す『世界最速のインディアン』、男同士の友情と愛情を描いた『ブロークバック・マウンテン』、仕事人間が人生を見つめなおす『SWEET NOVEMBER』、ワインをきっかけに人生が変わる『プロヴァンスの贈りもの』とか、お勧めです!

ちなみにマイベストは「七人の侍」! 1954年作の黒澤監督の代表作ですが前編と後編にわかれる207分の超大作。50年以上の熟成と今見ても飽きないフレッシュ感をあわせ持つ本作品は、まさにシャンパーニュと合わせる為にある作品。ぜひ堪能してみてください!

ナヲユキ

自称「日本一のミュズレ・コレクター」。
当サイトではミュズレコーナーだけでなく、シャンパーニュ旅行記も担当するアウトサイダーなディープシュワリスタ。

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