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シャンパン・エヴァンジェリスト
藤田礼子

フランシス・ベーコンは、クリュギスト?

13.3.28 up

東京国立近代美術館で開催中の『フランシス・ベーコン』展に行ってきました。日本における個展開催は、実に30年ぶりだとか。



パブロ・ピカソと共に20世紀を代表する画家と評されるフランシス・ベーコン。私の大好きな芸術家の一人で、08年にはテート・ブリテンで行われた彼の大回顧展を見る為だけにロンドンを訪れたほど。テートでの展示に比べると、作品数は約半分の30数点と少なめで、ベーコンらしい毒(マゾヒスティックな生とエロティシズム)の抜けた静かで大人しいキュレーションだなあという印象を受けましたが、代表作の"トリプティック(三幅対)"が多数展示されている他、"スフィンクス"をモチーフとする作品が4点集まったのは世界初。一見の価値有りです。


『スフィンクス - ミュリエル・ベルチャーの肖像』

驚いたのは、ベーコンが"ゴミ溜め"と呼んでいた自身のアトリエに、多数のクリュッグの化粧箱が転がっていたこと。



裏向きのキャンバスの下に転がった化粧箱、わかりますか?当時のアトリエが再現保存されているヒューレーン美術館の映像のほうがわかりやすいかな。(0:15辺りに出てきます)



「もしやベーコンはクリュギスト(熱狂的なクリュッグ愛好家)だった?!」と思い調べてみたのですが、日経の記事によると"友人と一緒の時には制止も振り切って飲酒したが、自宅ではコレクターらから贈られた高級シャンパンやヴィンテージのボルドーワインには目もくれなかった"とあり、シャンパーニュを片手に絵を描いていたという事実は無さそうです。でもね、ベーコンはこんな言葉を残しているんですよ。

"酒の残った状態で仕事をするのが好きなのは、
心がエネルギーに満ちていて、頭がとても冴えているから"


足繁く通ったと言われる会員制クラブ「コロニー・ルーム」では、絵画のモデルにもなった女主人ミュリエル・ベルチャーら友人たちと共に、きっとシャンパーニュを楽しんでいたに違いない。シャンパーニュほど活力を与えてくれるお酒は他に無いですからね(笑)

ベーコン展を楽しんだ後は、美術館から程近いパレスホテル東京の「ザ パレス ラウンジ」へ。今、パレスホテル東京では、1F「ザ パレス ラウンジ」と6F「ラウンジバー プリヴェ」で、夕食前のひとときを優雅に楽しめるアペリティフ プランが実施されています。



この日私が楽しんだ「プレシャス・パレス」というプランは、シャンパーニュ1杯(ローラン・ペリエ ブリュット LPでした!)にタパス2品がついて、なんと2,500円。とってもお得なアペリティフプラン、こちらも見逃せません☆

藤田礼子

シャンパーニュ騎士団シュヴァリエとして、ファッション誌や企業イベント等でも活躍中のシュワリスタ。本業は、広告制作会社取締役/エグゼクティブ・プロデューサー。

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