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シュワレビュー2007 Vol.1 初春の5本 年初のレビューは個性派セレクトで
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Review 04かしこまったパーティーのスタートにしっかり飲み応えのあるブラン・ド・ブラン
プルミエクリュであるキュミエールに拠点を置くRM。詳しい情報はシュワリスタ・ラウンジでも実はほとんどなく…。情報をお持ちの方、ぜひご提供を!
参考実売価格 5,880円
VEUVE MAITRE GEOFFROY Cuvee Prestige ヴーヴ・メートル・ジョフロワ キュヴェ・プレスティージュ
藤田: 私、実はシャルドネ100%(ブラン・ド・ブラン)は好きではないんだけど…、でも、これはいい!

綱谷:   おおー、3本目のアルフレッド・トリタンよりさらに濃い。

佐藤:   香りはとても華やかだったのに、全然そのイメージと味が違いますね。なにか…強い。

藤田:   香りはハチミツ。でも舌にくる味はブラン・ド・ブランらしいスマートな切れ。ギャップがあるわ。

綱谷:   シャープな印象ですね。パンチも十分ある。香りの印象と違うのは僕も同感。

藤田:   フォーマルなパーティーのスタートにいただきたいなあ。とても印象に残るスタートになりそう。

綱谷:   なるほど、披露宴の乾杯に出されたらいいですねー。

佐藤:   あ、だんだん味が変わってきました。少し爽やかな感じになってきたかも。最初は私には少し強いかなと思っていたんですけど…それでも。

藤田:   それでもシャープさは失っていない感じね。少し強いというのはわかるわ。量は飲めないかも。

綱谷:   だからこそ、最初の乾杯で一杯、というのがカッコイイ飲み方なんでしょうね。

大人がゆっくりと味わうために… 2人の夜を演出してくれる稀有な1本Review 05
PHILIPPONNAT Clos des Goisses フィリポナ クロ・デ・ゴワセ
綱谷: 最後に出てくるんだから結構、凄いのかなこれ。(編集部から値段を聞いて)おー楽しみ!(笑)

藤田:   いよいよメインですね。うわー!! 個性的な匂い! 香りというより匂い(笑)。コレは味としては好き嫌い分かれそうな予感。

綱谷:   この時点では僕はナシだなあ(苦笑)。シャンパーニュですかこれ? 紹興酒というかシングルモルトというか、とにかくなんか違う。

佐藤:   デートで最初に男の人がこれオーダーしたらいやかも(笑)。

綱谷: 僕にはどうも手に負えない『NIKITA』的なイメージ。

藤田:   一番高いのに!(笑)まあ、飲んでみましょうよ。(ここで口にして)あ! 全然印象違う! 『NIKITA』じゃなくて『美しいキモノ』だ。意外といやらしくない艶っぽさ。大人な感じ。
伝統的製法を16代にわたり守り続ける名門。クリュッグのクロ・デュ・メニルと双璧をなす単一畑のブドウのみを使ったシャンパーニュ。フィリポナ社の最高級キュヴェ。シャンパーニュのロマネ・コンティとも。デゴルジュマン(澱引き)の日付が書かれている数少ないメゾンの1つ。
参考実売価格 24,150円
綱谷: 本当だ。香りはいやだったけれど、飲みに徹するにはちょうどいい。何かにあわせるというより、これだけを楽しみたい。そのあたりはやっぱりモルトっぽいのかな。
藤田: うん、食事にあわせてというよりは、大人の男と2人で…。

佐藤:   ゆっくりお話しながら夜が更けていく、みたいな(笑)。

藤田:   革張りのソファでね(ニヤリ)。

綱谷:   一般的な、ワー! シャンパン開けよー! みたいな使い方じゃあないですね。

藤田:   最後まで香りは好きじゃなかったけど、でもこれを飲んでいるシーンを思い浮かべると…あーたまんないかも(笑)。
シュワレビューを終えて… 一度に飲み比べて初めてわかるそんなシャンパーニュの個性を実感
ここからは編集部も交えてのトークです。一旦のみ終わってちょっと休憩後、また5本を飲み比べながら全体的な感想を。そのスタートで藤田さんのオモシロ発言が。

藤田: 今、ちょっとタバコを別室で吸わせてもらったんですけど、そうしたら香りがいやだったフィリポナ(5本目)がすっごく美味しく感じたの! それで飲みなおしてみたら…最高! シガー&フィリポナなんてとっても素敵ですよ!

    (ここで「自分も」と別室へ行く綱谷さん。その別室から「本当だー!」の声。というあれこれがあって)

佐藤:   4本目のヴーヴ・メートル・ジョフロワは、今飲むと最初の印象とどんどん違ってきます。

編集:   なかなかこういいう機会もないですから。

佐藤:   飲み比べって面白いですね。それぞれ飲んでいるんだけど、3本目、4本目になってはじめて1本目の個性がわかる。3本目にビールっぽいって感じてから、1本目のボネ・ジルマールのワインっぽいという印象が強まりました。
編集: お酒は弱いとおっしゃっていましたが?

佐藤:   私、いつもより結構飲んでしまいました(笑)。意外と飲めるものですね。

編集:   男性や女性、雑誌に例えるのも面白かったです。3本目のアルフレッド・トリタン キュベ・プレスティージュがInRed。YOUさんとかのイメージなんですかね(笑)。

綱谷:   合コン向けのシャンパーニュというのもあるんだなあ、というのがわかりました(笑)。

編集:   あまりなれていない女性でもスイスイいただけそう、とか、そういう基準でしょうか?

綱谷:   そうですね。あとは夜のアイテムとか。

藤田:   5本目、フィリポナ クロ・デ・ゴワセだ。

佐藤:   藤田さんの男性に例える感想、とても楽しかった(笑)。

編集:   今日はとても普段着のレビュー。ユニークで面白い発見がありました。ありがとうございました。
sH
レビュアーのおすすめ
藤田リコメンド
5 PHILIPPONNAT Clos des Goisses 2 ROSES DE JEANNE Blanc de Noir
私は2本。まず5本目のフィリポナ。とっても艶っぽい。なんだかツレに飲ませてあげたいなあと思いました。色っぽい場面で(笑)。それから2本目のローズ・ド・ジャンヌ。喉をサーッと過ぎていく瞬間、とてもシャンパンらしさを感じました。これ流行りそうな予感もする。
網谷リコメンド
2 ROSES DE JEANNE Blanc de Noir
合コンなら断然2本目のローズ・ド・ジャンヌ! まあ、それは冗談としても、後から飲んだものの個性も良かったけれど、他の自分の知っている、普段飲むお酒のイメージに近かった。ビールとかモルトとか。これが一番シャンパーニュらしかったので、楽しいなと感じました。
佐藤リコメンド
4 VEUVE MAITRE GEOFFROY Cuvee Prestige
4本目のヴーヴ・メートル・ジョフロワ キュヴェ・プレスティージュですね。決め手は意外性。香りは甘くてでも飲んだらシャープ。しかも時間がたつと味も香りも変わって楽しめる。異性でもそういうギャップのある人って魅力的じゃないですか(笑)。
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