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TOKYO CHAMPAGNE SCENE 04

BOLLINGER × sHwAlista LOUNGE

TOKYO BOLLY'S NIGHT トーキョー・ボリーズ・ナイト BOLLINGER ROSE DEBUT

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sHwAlista Tasting Note シュワリスタ・テイスティング・ノート

シュワリスタ・ラウンジ執筆陣も、ボランジェ・ロゼの登場には大いに期待を持ってこの会に臨んだ。それぞれが感じたロゼ、それぞれが想うロゼ、そのテイスティング・コメントを紹介する。

Editor-in-Chief 岩瀬大二

ロゼという華やかで可憐な雰囲気に騙されてはいけない。いや、むしろ騙されてみるのも一興かもしれない。

グラスに注いだ瞬間、泡がいちご色にときめく。そして泡が落ち着き、グラスをかざせばサーモン・ピンク。もう少し踏み込んで見ていくと可憐な少女の持つ妙な艶やかさを感じるピンク。落ち着いたピンクではなくダイヤモンドジュエリーの輝きもある。

しかしグラスから立ち上ってくる香気は、その印象を悲しくも嬉しくも大いに裏切ってくれる。すなわちピノ・ノワールの骨格が強烈なまでに感じられ、アルコール度数の高さを直感的に感じる。

育ちの良さそうなお嬢様から繰り出されるいきなりの平手打ち。いや、拳骨? 思わずそんなくだらない妄想が。このロゼのベースとなるスペシャル・キュヴェは元々男性的と言われているシャンパーニュ。そこにアイ、ヴェルズネイという非常に高品位なピン・ノワールを使った赤ワインを加えている。その力強さはやはり充分。

一口含むと、良く熟したラズベリー、グーズベリーなどの風味。当初の可憐さとは真逆の芯の強い、凛としたというよりもしぶとく自生していく、骨太な生き方をしている大人の女性というイメージがそれら果実味から。シャンパーニュの英傑のひとりであるマダム・ボランジェは、もしかしたらこんな女性だったのかも…ノン・ヴィンテージのロゼを造ることを許さなかったマダム・ボランジェだけど、この瞬間をまっていたのかもしれないと、また妄想。

ここで現実に戻してくれたのは、腹の底から湧き上がってくるこんな本能。「肉が食べたい」。しかもやわな肉ではない。ロゼだからローズっぽい肉、ではなく、もっとガッツリと羊のグリルやアロースト、しっかり脂の詰まったソーセージのグリル、肉の脂のうまみがのったリエットに酸味と甘みのあるフルーツジャムのソースの取り合わせ、同じソースなら鴨もいける。スモーキー、オイリーな持ち味を引き出した上で包んでしまう力。

舌触りはドライではなくクリーミー。アシッド(酸)は充分こなれて、ほのかな甘みが厳つくなりそうなテクスチャーに丸みを与えている。ここがスペシャル・キュヴェ = 男性、ロゼ = 女性を感じさせる違いのひとつ。

華やかなロゼ、お花見で気軽にいただくロゼ。こうしたロゼの世界ではない。ファイン・ダイニングのメイン料理で、成功した仕事の余韻とともに夜更けのバーカウンターで、パワーをもらったり、心地よい疲労を感じさせてくれたり。大人のロゼがここにある。

Executive Producer 中川直樹

立ち上がる優しいピンク色の泡からはブルームーンという名前のバラを思い起こさせる。しかしながら一旦、口の中に含むとふくよかで、力強さがあり全く別ものである事に気付かされる。忘れたくても、忘れさせてくれない。そんな女性です。マダム・ボランジェってどんな女性だったのだろう?

Art Evangelist 藤田礼子

茜色に染まるきらきらとした夕刻の空の色合い。肉厚でスモーキー、ブルゴーニュ産の赤ワインを彷彿とさせる雄々しさを感じる飲みごたえのあるロゼ。アペリティフよりディジェスティフ(食後酒)。R-35、成熟した男同士の語らいの刻にこそふさわしいミッドナイト・シャンパーニュ。

Champagne & Archive Editor 前田行紀

色あいはきれいなサーモンピンク。気泡は細かく連続的にゆっくりとのぼっている。香りは野性のベリー系の香りを強く感じ、ミネラル香、黄色い花の香りも感じる。口に含むとやさしい酸味だが、黒ブドウ由来の深いコクと果実味、ほのかな甘みも感じられる。ボランジェは、ロゼでも男性的な力強さを見事に見せ付けてくれた。

Muselet Editor ナヲユキ

フランボワーズ、カシスなどの赤い果実香とやわらかなミネラル香を感じる。少し冷やし過ぎぐらいで飲み始めて、温度が上がるに従って開く香りを楽しみたい。例えるならば…風呂上りの女性の肌のようなロゼです。

Web Producer 藤原光昭

むしろ、気泡の勢いがおさまったあとの一滴が、私には優しかった。成熟した葡萄の甘いひと撫でが、どこか懐かしく、穏やかで、そして静かだった。母なる大地の胎内で眠っていた彼女は、悠々とした大きな森のように成長し、そして気が付くと、柔らかい豊穣のまなざしで出迎えにきてくれたようだった。

BOLLINGER
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