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シュヴァリエ叙任記念 公式訪問レポート シャンパーニュの騎士として 語り伝えたい秘められた情熱と美学 Pride of Champagne

シュヴァリエを叙任された翌日、初めての公式訪問はテタンジェ。言わずと知れたシャンパーニュ地方の名門です。和食との相性も良く、生産される全ての種類が輸入されており、多くのシャンパーニュラバーが堪能しているメゾンです。

TAITTINGER探訪01 魅惑のマルケットリー城

マルケットリー城の品格に触れる

まずランスにあるテタンジェにてカーヴ見学をした後、車にてマルケットリー城へ。ルートはいたってシンプル。ある所をスッと曲がって、坂を少し登ると、見えてきます。なかなか一般では入れないテタンジェにとって特別な場所、門をくぐるだけで緊張感が。

18世紀様式を持ち、今でもファミリーによって大事に手入れされているというマルケットリー城は、想像していたよりも小さい。しかし、想像以上に瀟洒な造り。映画のワンシーンに登場しそうなほど。壁をつたうブドウの蔓、鯉が泳ぐ前庭は、いつ客人を招いても良いように、手入れが行き届いており、品格を感じさせます。

乾杯は、コレクショングラスで

城に足を踏み込んでからの緊張を解きほぐしてくれたのは、中庭にて振舞われた1杯。テタンジェの宝石「コント・ド・シャンパーニュ」がグラスに注がれます。そのグラスはテタンジェコレクション。この瞬間に緊張は心地良さに。メゾンへの尊敬と同時に、歴史あるシュヴァリエとしての責任を強く感じました。

「絶妙フレンチ」はこの日のために

乾杯の後は、館に戻り昼食。気楽なランチではなく、本日の為にすべてが手配された本格フレンチ。すずきの薄作りを軽く焼いて季節の野菜と一緒にオリーブオイルを少しだけ絡めたプレートには「プレリュード」、子牛フィレとジロール茸を絡めたソースには「レ・フォリ・ドゥ・ラ・マルケットリー」とマリアージュもしっかり意識されており、料理の後半に振舞われるフロマージュでは、料理を担当したシェフが、直接サーブしてくれる。シャンパーニュも、料理も、雰囲気も…笑顔だって最高です。

デザートは優雅と愉快と

ロゼとイチゴのタルトを食べる頃には、いささか酔いが回っているのか、少し奇妙な行動をする人たちも。わさびのマカロンだけ食べる人、葉巻を初めて試す人、中庭に育つリンゴをかじる人(笑)。マルケトリーの場が醸し出す「優雅さ」。でもそれはただ堅苦しいものではなく、自由闊達に、シャンパーニュ・スタイルを思い思いに楽しむことの大切さも教えてくれるものでした。

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