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INTERVIEW

SHレポート
『ビルカール・サルモン』 6代目アントワーヌ・ローラン・ビルカール氏インタビュー

SH エクスクルーシヴ インタビュー

14_main1818年、マレイユ・スール・アイ村にて誕生。以来190年の長きにわたって良心的な家族経営を続けつつ、世界的ブランドとしての地位を確立してきた『ビルカール・サルモン』。最近ではロゴ・シンボルを改定するなど意欲的な変革も見せています。設立者ニコラ・フランソワ・ビルカール氏の直系で、6代目にあたるアントワーヌ・ローラン・ビルカール氏(以下AB)は、そんな次代のビルカールを担う重要人物。故郷エペルネにとどまらずアメリカ、スペイン、そしてブルゴーニュ、ボルドー(シャトー・コス・デストゥルネル)などで幅広い経験を経て、1989年から、醸造と輸出部門で活躍されています。世界40カ国以上を駆け回り、日本とも以前から縁の深い氏に、ビルカール・サルモンのこと、そしてブリュット・レゼルヴについてうかがいました。


14_ph_01昨年のパーティーではお世話になりました。それ以来の来日かと思いますが、アントワーヌさんはかなりの知日派だとお聞きしています。

AB: はい。1994年に初めて訪れてから年に1度のペースで日本に来ています。そのころから比べて日本のシャンパーニュ市場は大きく伸びています。でもそれ以上に、皆さんが求めるクオリティが高くなったことを感じます。よりキュヴェごとの個性を大事にされ、追求される。そういう方々が増えています。私はアジア・パシフィック全体も見ているのですが、こうした「繊細な部分」は、やはり日本で一番強く感じますね。

そんな中、ビルカール・サルモンの日本での成長、これからの期待などは?

AB: 世界的に見れば、ビルカール・サルモンというブランドは確立されてきたとは思いまが、日本においては正直なところ、まだこれから時間をかけていかなければならないでしょう。しかし、先ほど申し上げたように、日本の皆様はキュヴェの個性を楽しんでいらっしゃるし、そういう方々が増えてきています。つまり視野を広くもって、有名なメゾン、クラシックなブランドだけにこだわらず見ていただける。その中でビルカール・サルモンを選んでいただける機会も増えることでしょう。

14_ph_02ブリュット・レゼルヴはピノ・ムニエの割合が多いのも特徴ですね。

AB: そうです。ピノ・ムニエの持つ美しい果実味を生かしたかったのです。しかし一方でピノ・ムニエは非常に扱いにくいブドウでもあります。繊細なアロマを崩さないようにするためには、長い時間をかけて低温でゆっくりゆっくり醸造することが必要です。ビルカール・サルモンにはそれを可能にする醸造技術があります。そしてシャルドネの酸、ピノ・ノワールのボディとのブレンドで、ピノ・ムニエのチャーミングなアロマが強調されるというわけです。

このとても美しく、素晴らしい繊細なアロマのブリュット・レゼルヴ。どんなシーンで飲んでいただきたいですか?

AB: いつでもどうぞ(笑)。昨日日本について、そして多少疲れているこの朝(10時)から飲んでも大丈夫。ビルカール・サルモンでもミレジメなどであれば選ばれた食事とあわせてお楽しみいただくのが良いと思いますが、ブリュット・レゼルヴはぜひ気軽に飲んでいただきたいですね。その際に冷やしすぎないようにお願いします。8℃ぐらいであればより楽しんでいただけるでしょう。


14_ph_03ブリュット・レゼルヴの個人的な感想を言わせていただくと、今までいただいたシャンパーニュの中で、東京という場所で飲んで、最も「シャンパーニュにいて飲んでいる」という気にさせられるシャンパーニュである、ということです。香り、口に含んだ味、それらが、「あの時の」シャンパーニュのチャーミングな田園風景の、風であり、枝や草の香りであり…そんな錯覚を起こすほどです。

AB: (微笑)ありがとうございます。とてもうれしいですね。今現在、シャンパーニュの市場の中で本当のシャンパーニュ生まれと言えるものがどれほどあるか。私はシャンパーニュ地方土着の人間。だからこそこの地方の個性を生かしたい。この地で代々、ビルカール・サルモンは「ワインが基にある」というフィロソフィーを守ってきました。そのワインの質を感じていただき、そしてシャンパーニュ地方の気候、テロワール、セパージュのピュアな表現を、ビルカール・サルモンを通じて楽しんでください。

ありがとうございました。

Brut Reserve
ブリュット・レゼルヴ

ピノ・ムニエ45~50%、シャルドネ30%、ピノ・ノワール20%。現在は2005年のリザーヴワインをベースに、03、04もブレンド。特にシャルドネは03を重視。ドサージュは8ml/gとやや抑えめでピュアさを引き出している。

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