Home > 連載 > センス・オブ・シャンパーニュ「Thierry Feuz」
センス・オブ・シャンパーニュ
“美”、“洗練”そして“頽廃”をテーマとした、アートとシャンパーニュのマリアージュの世界
藤田礼子
広告代理店取締役 / エグゼクティブ・プロデューサー / アート・エヴァンジェリスト。「シャンパーニュとは、人生の爛熟とカタストロフィを象徴する飲み物」が持論の快楽主義系シュワリスタ。
Vol.4
Thierry Feuz
07.3.2 up
「神よ、何故私はうつろいやすいのですか」と美が尋ねた。
「うつろいやすいものだけを美しくしたのだ」と神は答えた。
── ゲーテ著「四季」より

自然界のライフサイクルをモチーフに、具象と抽象を折衷した世界を創り出すTierry Feuz。
色鮮やかに咲き乱れる花々にも、細胞分裂を繰り返しながら増殖する微生物にも、拡大された脳内シナプスにも見える不可思議な紋様。
自然美が内包するしなやかさと儚さとうつろいやすさが描き出されたキャンバスに、今、我々のイマジネーションが試される。
SH
"Silent ways"
Laquer, acrylic and glitter on canvas, 2006 110 x 90 cm
Private collection, Zurich Courtesy Galerie Kashya Hildebrand, Zurich
"Atlas II"
Laquer, acrylic and glitter on canvas, 2006 190 x 140 cm
Private collection, Zurich Courtesy Galerie Kashya Hildebrand, Zurich

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