Home > 連載 > シャンパーニュ訪問記「レコルタンの気合十分! タルラン編」
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自由気ままなシャンパーニュ地方おもしろ珍道中 シュワリスタ式 シャンパーニュ訪問記 〜プラーク・ド・ミュズレコレクター ナヲユキ編〜
Vol.18 レコルタンの気合十分! タルラン編

初めてのシャンパーニュ地方での滞在も既に5日目、最終日。午前中の訪問先は、タルラン。先日訪問したド・スーザと並び、大好きなRMの一つです。宿泊先のラ・ブリケトリーで朝食を簡易に済ませて、チェックアウト。タルランがあるヴァレ・ド・ラ・マルヌのウイィ村を目指していざ出発! 多少の土地勘は出てきたものの、思っていた通りのルートは通れず、少し迷いましたが…遅刻しないでなんとか到着。

受付にて名前を告げると、奥から白髪の女性が登場。彼女こそがマダムタルランで、現当主の奥さんです。他のRMもそうですが、やっぱり家庭的でうれしいね〜(笑)。タルランはとても熱心な生産者で、訪問受け入れも積極的。今は辞めてしまったようですが、以前は民宿も営んでいて、シャンパーニュの楽しさを伝えることに努めていました。泊まって見たかったな〜(笑)
ツアーの開始は土壌の説明から。ツアーと言っても僕と妻だけですが、二人の為に熱心に語ってくれます。「ヴァレ・ド・ラ・マルヌの土壌は多様性がある」、「土地それぞれに向くブドウが異なる」「古木のブドウも保有している」「年間生産量は15万本で家族経営のRMとしては比較的大きい」「空気プレッシャーの圧搾機を購入した」「熟成に使う樽は、産地を指定して購入している」「昔のデゴルジュはアラヴォレー方式だったのよ」とか、こちらが質問して遮らないと、ずっとしゃべり続けます(笑)

4つの土壌の違いを説明してくれました。

左: 飲もうと思えば、全種類のテイスティングも可能です。飲み過ぎに注意!
右: 木の原産地までこだわって樽を作り、熟成させています。

最後は試飲になるわけです。「これは香りがまだ開いてない」「これはパワフルね」「これは白い花…」「このロゼはまだ日本に輸出してないはずよ」とか、試飲の時も熱心さは衰えません。最初は2、3種類の予定だったのですが、都合6種類に(笑)。ドサージュゼロのロゼ以外は、日本で全て飲んだ事があったのですが、写真のようにマッピングして比較できるのは訪問して初めて体験できることですね。声を大にして何度も言いますが、本当に来てよかった〜(笑)

観光客でしかない僕らのような人々を、家族的な暖かさで迎えてくれるRMって、やっぱり重要です! NMだけじゃなく人と触れ合う訪問もオススメします!
ONE POINT! シャンパーニュの単語を知っておこう!
辞書を開くことはできないが、ブラン・ド・ブランとか関連した単語を知っておくだけで、結構話が通じるものです。ぜひ知っておきましょう!

次回は「フラッと立ち寄り ゴネ・シュルコヴァ編」…つづく。>>

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