Home > 特集 > 「ドゥーツで晩餐 名門メゾンの多彩なラインアップを楽しむ夜」
Fine Champagne, Fine Cuisine コース料理とシャンパーニュ ドゥーツで晩餐 名門メゾンの多彩なラインアップを楽しむ夜
Prologue ようこそ シャンパーニュ・ディナーへ
Glass 1 華やかさとエレガントさ
Glass 3 極上同士の「掛け算」
Glass 2 複雑さと存在感
Glass 4 甘美な余韻
今夜の1本目〜 前菜とともに
Brut Classic N.V.
ブリュット・クラシック N.V.

最低15ヶ月間でのリリースが認められているノン・ヴィンテージ・シャンパーニュですが、こちらは3年熟成。N.V.でありながらもヴィンテージ感が感じられ、やさしく果実味溢れる余韻も楽しめます。ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエを1/3ずつの構成。ドゥーツ社で最もポピュラーな1本。

Glass 1 華やかさとエレガントさ ディナーの開幕は鮮やかに、軽やかに

グラスからはまず、シャルドネの新鮮さとフローラルな香りが広がり、口に含むと白い花やよく熟れた柑橘系フルーツの香り、さらには桃のかすかな香りが。ややドライで酸味は強くなく、エレガント。気分が爽やかになると同時に、食欲もわいてきそう…。そんな前菜にピッタリのシャンパーニュが、ドゥーツのブリュット・クラシック。

グットドール・クラッティーニの夏の名物でもある『冷たい桃のスパゲティーニ』

今回のディナーでは、まず、『冷たい桃のスパゲティーニ』。出荷が始まったばかりの桃は瑞々しくも十分濃厚。ブリュット・クラシックの香り、後味との相性は抜群。さらに『あおりいかのグリル~からすみ、胡瓜と』。元々魚やエビ料理との相性がよいとされるブリュット・クラシック。しかも糖分が少ないので和系(寿司なども!)ともすんなりフィットします。

『あおりいかのグリル~からすみ、胡瓜と』は、磯の旨みを感じられる一皿。

料理の邪魔はしてほしくないけれど、シャンパーニュらしい香りと複雑味はほしい。そんなときには、ドゥーツでいえばブリュット・クラシックのような、そのメゾンで最もポピュラーな1本をセレクトすると間違いが少ないようです。概ねポピュラーなラインは、ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエの3種を配合(構成比はメゾンによって異なります)。とてもバランスがよく、軽い味付けの料理ならほとんど相手を選びません。初夏のディナーで普段よりもさらに軽いお皿がでるようならば、シャルドネを多めに配合し、ドサージュ(補糖)少なめ、繊細でフレッシュなタイプがおススメです。

Glass 2 ますます食欲がわく 2番手泡は、複雑さと存在感を意識してセレクト

野菜の滋味と甘さが調和した、爽やかな『白アスパラガスのソテー ミストマトと山うどのサラダ』

ブラン・ド・ブランといえば、すっきり、そして繊細。料理と合わせるというよりも最初の1杯…というイメージが強いようですが、それは半分正解で、半分は不正解。ブラン・ド・ブランは決してすっきりだけではなく、複雑さと料理に負けない力強さをもったものも多いのです。

『シャンパンのリゾット 桜花添え』は豪華な名前ながら可愛らしい世界。

ドゥーツのブラン・ド・ブラン ミレジメ98もそのひとつ。3つの畑の個性を見事に調和させ、ブラン・ド・ブランらしい繊細さや若々しさと、ミネラリーで、上質のバタートーストを思わせる香ばしくドシっとした姿が同時に楽しめます。このようなブラン・ド・ブランなら、むしろ旨みの強い、癖のあるお皿と合わせてもおもしろい。マリネ、野趣溢れる野菜や魚のヴァニラソースなどとも好相性。

今夜の2本目〜 前菜・リゾットとともに
Blanc de Blanc Millesime 98
ブラン・ド・ブラン ミレジメ 98

アヴィズ村(50%)、メスニル・シュル・オジェール村(40%)、ヴィレール・マルメリー村(10%)の3つの畑から選りすぐったシャルドネのみで構成。アヴィズ村の軽やかで優雅なフレイヴァーと、メスニル・シュル・オジェール村のミネラル感、燻したようなアクセントが融合し、テロワール(土壌)の力を感じられるユニークなシャンパーニュになっています。

今回も最初の1杯ではなく、ひと噛みで滋味が広がる山うど、甘く瑞々しいトマト、シーズンはじめながら強い旨みを閉じ込めた白アスパラガスとのパンチの効いたサラダにあわせたことで、その複雑味をより楽しむことができました。じっくり熟成されたブラン・ド・ブランを、お皿が進んだあたりでセレクト。ぜひお試しください。

NEXT Glass 3 「極上同士の掛け算 メインを飾るのはやはりプレスティージュ」

VOTE

自宅のシャンパーニュは何本ぐらいある?