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sH レポート
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Vol.19
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『第43回<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール・ジャポン 2009』
審査結果発表式

text: 水口海 photo: 編集部
取材協力: 日本リカー株式会社シャンパーニュ・テタンジェ社

9月3日(木)、ホテルインターコンチネンタル東京ベイにて、シャンパーニュ・テタンジェ社による、『第43回<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール・ジャポン 2009』審査結果発表式が開催されました。

【最終選考の結果】
第1位 竹下公平 (浦和ロイヤルパインズホテル)
第2位 石井剛 (レストランモナリザ丸の内)
第3位 鎌田勇 (大津プリンスホテル)

コンクール・ジャポンの第1次審査(書類選考)は8月4日に行われ、全国からの応募者105名の中から8名を選抜。コンクール・ジャポン最終審査は、8月25日に東京調理師専門学校(新宿)で<ル・テタンジェ>国際規約に則り行われました。

ファイナル実技審査の内容は、第1次審査に提出したオリジナル・ルセット(2羽のホロホロ鳥、3種のガルニチュールとソーシエールに入れた、1種のソース又は1種のジュを添える)と課題ルセット(ヒラメ・オ・シャンパーニュ)を5時間で制作するというもの。

(左)第1次審査はホロホロ鳥を使ったオリジナル・ルセット。
(右)コンクール・ジャポン最終審査風景。

国際ファイナル・コンクールへ意欲を燃やす竹下さん。

審査の結果はシャンパーニュ・テタンジェ社取締役輸出部長アンブロワーズ・ボブチェフ氏同席のもとに発表され、優勝者にディプロムとカップ、シャンパーニュ・テタンジェ(ジェロボアム)が贈られました。

優勝者の竹下さんは11月24日にフランス・パリで開かれる国際ファイナルコンクールに参加します。31歳にしてさまざまな料理コンクールの受賞経験を持ち、栄誉ある賞に輝いた竹下さんはシュワリスタ・ラウンジの取材にハニカミながらも快く応じて下さいました。

「蓋を開けてみるまで結果がわからなかったので、本当にビックリしました。3年連続で応募してきましたが、過去の失敗を反省し練習してきた成果だと思います。それができる環境を作ってくれた職場のスタッフ、上司に感謝しています。今回本当に運が良かったと思いますが、フランスでも失敗しないよう、本番で美味しく出せる料理を作りたいですね」。

ル・テタンジェ国際料理賞コンクールの歩み

フランス料理の発展に寄与したピエール・テタンジェの功績を顕賞するため、1966年に始まりました。現在ではフランス最優秀料理人賞(MOF)の登竜門であり、“ガストロノミーのエベレスト”と呼ばれるほど広く認知されています。歴代の優勝者には、ジョエル・ロブションをはじめとして、ミシェル・ロス、ミシェル・ド・マチスなど世界のトップシェフの名前が挙げられます。さらに1984年には堀田大さんが日本人として初参加し、グランプリを獲得。堀田さんは今回、国際料理賞コンクール・ジャポン審査員長を務めました。

シャンパーニュ・テタンジェ社

1734年創業のシャンパーニュ・テタンジェ社は、経営するファミリーの名前を社名に冠する、今日では数少ない家族経営のシャンパーニュ・メゾン。プレステージである「Comtes de Champagne」はグラン・クリュのシャルドネ100%という“極上のキュヴェ"。伝統を守りながらも時代を先読みする感性を併せ持ち、1983年からヴィクトル・ヴァルザリーやアルマン、リキテンスタイン、今井俊満、ザオ・ウーキーなどのアーティストがデザインしたコレクション・ボトルを発表しています。仏大統領の主催する公式レセプション、晩餐会などで使用されたり、『007/カジノロワイヤル』ではジェームズ・ボンド氏お気に入りのシャンパーニュとして登場するなど、国内外で多くの人々にその名を知られるメゾンのひとつ。

テタンジェの歴史についてはこちら

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