シュワリスタ・ラウンジ10周年
素晴らしき風土とストイックなワイン造り、対して日常を非日常にする魔術のごとき輝き。シャンパーニュのもつ2面性をもっとわかりやすく、もっと楽しく伝えることで、日本にもっと素敵なシャンパーニュの輪を広げたい。 シャンパーニュ愛好家の有志が集まり、2006年11月8日に立ち上がった『シュワリスタ・ラウンジ』は、2016年、10周年を迎えました。
これまで、日本で唯一の本格的シャンパーニュ専門WEBマガジン『シュワリスタ・ラウンジ』を軸に、生産者を招いての読者交流会や、シャンパーニュをより理解し楽しんでいただくパーティ開催などの取り組み行ってきました。また、シャンパーニュにかかわるプロフェッショナル、飲食店、輸入業者、現地生産者との情報交換・提供、サポートなど業界への貢献を通じて、日本におけるシャンパーニュの理解、普及にも取り組んできました。 有志の集まりということもあり、この間の社会的、経済的な大きな出来事などにより、活動が中断することもありましたが、その際も救ってくれたのはシャンパーニュと、シャンパーニュで広がる笑顔の輪でした。 11月8日は、私たちが決めた「いい泡の日」。この日から11年目以降も、同じ志で続けてまいります。皆様と、この10周年の日、幸せな乾杯ができますことを、誇りに。
ここに10周年を振り返り、私たちの10周年を飾った数多くの象徴的なシャンパーニュの中から、いくつかを、編集長セレクトとして紹介。近日、メンバーそれぞれの印象的なシャンパーニュも紹介します。あわせてご覧ください。
ボランジェ ロゼ
シュワリスタ・ラウンジ×シャンパーニュ・ブランドとして数々のイベントを行ってきましたが、そのひとつのスタイルが出来あがったのが、ボランジェ ロゼのローンチイベントでした。ボランジェが長く封印していたNVのロゼ。その扉が開いた瞬間を一緒に祝い、酔った夜。ロゼの定番のイメージから脱却し、挑戦的に、高らかに「男のためのロゼ」を宣言した特集とともに、シュワリスタ・ラウンジの冒険心を刺激してくれたシャンパーニュでした。また、女性がもっと輝くロゼという世界も提案。ロゼの素晴らしさを広げたい。それが10年の変わらぬ思いです。
パーティレポート
https://www.shwalista.jp/archive/special/080630/index.html
特集『深夜、男たちのロゼ』
https://www.shwalista.jp/archive/special/100316/index.html
特集『オンナ度UPの薔薇泡道』
https://www.shwalista.jp/archive/special/090323/index.html
ぺルル・ダヤラ ナチュール 2002
極甘口の時代から甘口の時代を経て辛口、ドライなタイプへ。シャンパーニュに対する嗜好は時代とともに変化してきました。この10年は、ブリュット・ナチュールという表現がひとつのスタイルとなった時代でもありました。「さらにドライを」「カロリーオフの健康志向を」ではなく、この地で生まれ育った葡萄の魅力をいかにメイクアップせずに伝えるかという挑戦。このアヤラのプレスティージュ・キュヴェにおける挑戦もまた、静かで高らかなアンセムでした。また樽のナチュールであるアルフレッド・グラシアン、オートクチュール・シャンパーニュのシンデレラ的存在、ローズ・ド・ジャンヌなども印象的です。
特集『シュワリスタ的注目泡情報!!』
https://www.shwalista.jp/archive/special/090501/index3.html
特集『シュワリスタ・アワード2010』~ナタリー・ファルメ ブリュット・ナチュール
https://www.shwalista.jp/archive/special/101228/index2.html
連載『聖地を巡る~Vol.3 小さなこと、幸せなこと』
https://www.shwalista.jp/archive/monthly/running/080807/index.html
ル・リチュエル~パイパー・エドシック×クリスチャン・ルブタン
「ブリュット・ナチュールに注目し、シャンパーニュの精神性を伝え、マニアが昂ぶるオートクチュール・シャンパーニュを本気で紹介するのもシュワリスタ・ラウンジなら、やはり夜、艶、恋、魔法、そして…という方面を真剣に楽しんでしまうのもやっぱりシュワリスタ・ラウンジ。」というテキストを書いたのは2009年。ルブタンに注がれる黄金。エモーショナルな夜、すべてを忘れたい夜。元気と色気の美しき混沌と解放。2009年の夜を思い出しながら。
特集『シュワリスタ・アワード2009』
https://www.shwalista.jp/archive/special/090501/index3.html
ペリエ・ジュエ ベル・エポック2002
シュワリスタ・ラウンジ10年の歩みの中で、歴史に残るグレート・ヴィンテージ・イヤーである2002年をともにできたことは大いなる喜びでした。代表してベル・エポックを挙げましたが、この年の各メゾンのシャンパーニュは、いずれも祝祭に溢れたもの。もちろんシャンパーニュという複雑なパズルにおいては葡萄の出来のよさは暴走や奔放にもつながり世界観を崩してしまう危険性もあわせもちます。そこで発揮されるワインメイカーたちの卓越、匠にも喝采でした。次回はおそらく08年。しかし、ボランジェ03のように、あえての挑戦もまた美しい姿勢でした。
SHレポート『ペリエ・ジュエ ベル・エポック2002
最高醸造責任者 エルヴェ・デシャン インタビュー』
https://www.shwalista.jp/archive/monthly/report/100426/index.html
SHレポート『モエ・エ・シャンドン グラン ヴィンテージ2002
最高醸造責任者 ブノワ・ゴエズ インタビュー』
https://www.shwalista.jp/archive/monthly/report/101201/index.html